国民年金は20歳から、でも学生には特例で保険料納付が猶予・・・
国民年金は20歳から加入義務があるが、学生には特例で保険料納付が猶予される仕組みがある。ただし、猶予された期間は年金の受給額には反映されない。猶予を受けるか納めるか、考え方はさまざまだ。納める場合は4月中は一括納付ができる。より有利な方法を検討したい。
◆就職したら自分で
ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは長女の大学在学中、国民年金の保険料に「学生納付特例」を利用した。
「今は、若い人の就職が難しい時代。大学時代に本人の代わりに親が年金保険料を納め始めると、就職できなかったときも親が払い続けることになりかねない。それは避けたかった。就職したら社会保険料は自分で払ってね、という気持ちで納付特例を利用した」と言う。
「学生納付特例」は、20歳になった大学生や修業年限が1年以上ある各種学校などに通う学生のための仕組み。
家族の所得が多くても、本人の所得が一定以下であれば利用できる。保険料納付は猶予されるが、手続きをせずに放置して「未加入」や「未納」になるのとは雲泥の差がある。病気やけがを負って障害が残った場合も、「学生納付特例」の手続きをしていれば障害基礎年金を受けることができる。
かつて、学生の年金加入が任意だった時代には、未加入の学生が事故で障害を負って障害基礎年金を受けられないケースが発生。学生が国民年金に加入する環境が整備された。
年金制度では、一定の加入期間を満たさなければ老後に年金を受け取れないが、学生納付特例を利用した期間は年金の加入期間にもカウントされる。
猶予された期間は、低所得の人のための「免除制度」と違い、老齢基礎年金の額には反映されない。ただし、10年以内なら後から「追納」もできる。就職した後で保険料を納め、年金額に反映させることが可能だ。
◆税控除利用を
とはいえ、追納を利用するのは本人ばかりではないようだ。畠中さんの所にはしばしば、親世代からこんな相談がある。
「子供が就職できず、先行きが心配だ。大学在学中は年金保険料まで手が回らなかったが、学費の負担もなくなったので、当時は払えなかった年金保険料をまとめて納めたい」
忘れてはいけないのは、社会保険料を納めたときには、納めた保険料が税控除の対象になる点。
畠中さんは「追納で数年分をまとめて納めた場合も、納めた全額がその年の社会保険料控除の対象になります。まとめて納めると、負担も重いですが、大学卒業年齢の人の親御さんはたいてい50代くらい。所得が比較的高い年代なので、納めた金額の3割が戻ってくる人もいると思います」と話す。
◆納付はどう反映?
学生納付特例を選ばずに、親が最初から保険料を納付するケースもあるかもしれない。やはり税控除の対象になるので、手続きを忘れないようにしたい。
では、保険料を納めると、年金額にはどう反映されるのか-。
平成25年度の年金保険料は月に1万5040円。仮に在学中に年金保険料を2年半納めると、納付合計は約45万円(月払いのケース)。それによって老後の基礎年金は今のベースなら年額5万円弱増える。男性の場合、65歳時点の平均余命は18・69年なので、生涯の年金額は90万円超増える。納めた額のほぼ倍になる計算だ。女性は平均余命が長い分、同じだけ納めても、生涯の年金額はさらに多くなることが期待される。
不確定要素はいくつかある。マイナスの不確定要素は年金減額と制度変更。年金減額の「マクロ経済スライド」は実施されることが決まっている。さらに、制度変更で仮に国民年金の支給開始が70歳に引き上げられても、納めた分よりもまだ年金額が多そうだが、見通せない。
プラスの不確定要素は、平均余命を超えて生きる可能性だ。長く生きれば生きるほど受給総額は多くなり、「納めて良かった」制度に思えるはず。年金制度は本来、こうした長生きのリスクに対応するためにある。
◆「前納」が最も有利
保険料を納める場合には、より効率よく納めたい。まず、年金の保険料は半年分や1年分をまとめて納めた方が「お得」。1年分をまとめて納める「前納」が最も有利で、4月にしかできないので利用したい。口座振替なら、さらに有利だ。また、カード払いを利用する方法もある。
さらに、国民年金保険料を納める人は、付加保険料を上乗せすることもできる。月額400円を納めると、毎年の年金額が「200円×納付した月数」分だけ年金額に加算される。
仮に学生時代に2年半納めれば、総額1万2千円の保険料で年金額が6千円(年額)増える。男性の平均余命で考えると、生涯の年金は11万円超増える「割の良い年金」だ。
畠中さんは「学生の年金加入で絶対にダメなのは放置して未納・未加入になってしまうこと。納付特例を利用してもいいし、余裕があれば納めてもいい。納める場合は付加保険料も納めた方がいいし、保険料は一括して納め、節税も忘れずに」とアドバイスしている。
| 知ってほしい障害年金のはなし [ 佐々木久美子 ] | |
|
【送料無料】
[商品特徴] : もらえるはずなのに気づかずにいませんか? 佐々木久美子 日本法令発行年月:2012年06月 ページ数:346p サイズ:単行本 ISBN:9784539722657 佐々木久美子(ササキクミコ)特定社・・・・・・・・・・
[商品感想] : 2 件 [店舗名] : 楽天ブックス
|
|
| スッキリわかる年金しくみと手続き第2版 [ 服部営造 ] | |
|
【送料無料】
[商品特徴] : みんなの「お悩み」相談 服部営造 前場廣 自由国民社発行年月:2011年09月 ページ数:167p サイズ:単行本 ISBN:9784426111663 服部営造(ハットリエイゾウ)昭和2年静岡県に生・・・・・・・・・・
[商品感想] : 2 件 [店舗名] : 楽天ブックス
|
|
| 難解な年金相談事例集 [ 服部年金企画 ] | |
|
【送料無料】
[商品特徴] : 年金相談員必携 服部年金企画 服部年金企画 相模書房発行年月:2009年06月 ページ数:203p サイズ:単行本 ISBN:9784782409053 第1部 年金資格期間と保険料に関する事項/第2・・・・・・・・・・
[商品感想] : 4 件 [店舗名] : 楽天ブックス
|
|




