プロ野球<桑田真澄の解説が人気なわけ・・・
人気急上昇「桑田真澄」の解説が受け入れられる理由は…
セ・リーグは巨人が早くも独走態勢。パ・リーグも西武が頭一つ飛び出し序盤戦を終えた。
「巨人? 好きなように走ったらええねん。20ゲーム差ぐらいあけて1位になって、2位のタイガースにクライマックスで負ける。この図式が最高や!」
勝っても負けてもトラファンはたくましい。
さて、「よもやま話」。つい先日、ある女性プロ野球ファンから「評論家と解説者ってどこが違うの?」と質問された。なるほど素朴な疑問だ。実はこの2つ本質は同じ。有名プロ野球選手は引退するとコーチとして球団に残らない人はほとんど、新聞社や放送局など“メディアの人”になる。その呼称が新聞社の場合が「評論家」であり放送局では「解説者」となる。
ひと昔前まで新聞社のほとんどの「評論家」は放送局とも契約を交わしており「解説者」という両方の肩書も持っていたが、最近はBS放送、CS放送での野球中継が増え、「解説者」単独の人たちが一気に増えた。
では現在、放送業界では何人の評論家たちが在籍しているのだろう。おおざっぱな数字だが-
NHK 約30人=梨田昌孝氏ら
日本テレビ系 約30人=江川卓氏ら
テレビ朝日系 約20人=工藤公康氏ら
TBS系 約50人=牛島和彦氏ら
テレビ東京系 約10人
フジテレビ系 約30人=江本孟紀氏ら
UHF 約30人
ラジオ局 約30人
これに各BS放送、さらに「J・sports」や掛布雅之氏が解説者を務める「skyA sports+」などCS放送の解説陣を加えると延べ300人以上の解説者が在籍している計算になる。
ある放送関係者はこういう。
「たしかに地上波での野球中継は以前に比べると激減しました。でもその分、BSやCS放送での中継が一気に増えましたし、野球解説者の数は逆に増えている。それに各放送局とも傾向として若い解説者を欲しがっているんです」
とはいえ、引退間もない若いOBたちで、解説者が務まるのだろうか。
「昔は実績のある球界でも“御大”と呼ばれるような人たちでないと解説者は務まらないといわれてきましたが、最近ではその逆。一般論ばかりを展開する御大たちよりも、しっかりと今のチームの現状を把握している若い解説者の方が、ファンの支持が多いんです」
たしかに、大御所といわれる球界のドンたちは、解説の仕事で球場入りするときも、試合開始直前。練習をしっかりと見て、首脳陣と話し、解説のための事前勉強という点では、若い解説者たちの方が圧倒的に熱心。
ではここで「?」クエッスチョン。関西の評論家、解説者でもっとも練習を熱心に視察する人は誰でしょう?
実は若い解説者ではなく大ベテランの川藤幸三氏と福本豊氏。試合前の練習はおろか、2人とも高知・安芸で行われた2軍のキャンプも自費で視察に訪れていた。
「若い1、2年生の頃、OBやえらい解説者の人に声をかけてもらってうれしかったんや。励みになったし勉強にもなった。だからオレは必ず2軍のキャンプから出発するんよ」とは福本氏。
福本氏の解説はけっしてうまいとはいえない。だが、選手に対する愛情がいっぱいあふれている。
現在はどんな解説者が人気なのだろう。前述の放送関係者はこう解説した。
「やはりしっかりとした技術論を話せないとダメですね。ファンの方の野球知識も向上していますし、ファンをなるほど…とうならせる解説をしないと、すぐ“あの解説者は野球を知らない”と烙印(らくいん)を押されてしまいます」
野球論のレベルの高さでいえば、野村克也氏の解説が一番人気。投手論では江川卓氏、打者論では掛布雅之氏が全国的に評価が高いという。
関西では? 特にタイガース戦の解説陣のなかで人気が高いのは吉田義男氏だ。しっかりとした野球理論の上にタイガースOBとしても愛情があふれている。
こんな放送があった。 吉田氏「鳥谷、いけませんなぁ」
アナウンサー「鳥谷選手がですか? でも吉田さん 鳥谷選手は最近好調で、打率も上がってきていますよ」
吉田氏「ちゃいます。あの赤い手袋と赤いレガースがあきまへん。阪神の選手は黄色か黒ですわ」
若い解説者で最近、人気が上がってきた人がいる。それが桑田真澄氏。体罰問題で持論を展開し存在感を示し、東大野球部の特別コーチを務めている。フリー解説者として日本テレビとTBSの番組に出演し現在はスポーツ報知の評論家。
「WBCでの解説が評判がよかったんですよ。多くの解説者が感情が入りすぎて“日本応援団”になってしまった中で、桑田さんは静かな口調で的確な解説をしていた-と、以来、評価が上がってきています」
桑田人気の秘密のひとつに「けっして知ったかぶりをしない」というものがある。投手としての解説はズバリと断言するが、そのあとに必ず「ボクは投手なのでよくわからないんですが、○○さん、打者としてはどうですか?」と同席した野手出身の解説者に話を振り、知ったかぶりの解説をしないというのである。
その他、監督目線の岡田彰布氏の復活。打者、投手両方からの目で解説ができる遠山奨志氏登場。そして今年解説者デビューした金本知憲氏、今岡誠氏…と関西解説陣はなかなかにおもしろい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130503-00000517-san-baseより




