2013年のメジャーリーグ<ダルビッシュ&黒田&岩隈の活躍期待 つづき
2013/05/03
・前ページを読む
一方、日本人ピッチャーの成績が下降したころ、逆に注目され始めたのがバッターです。ご存知の通り、2001年にイチロー選手がマリナーズでメジャーデビューし、新人王とMVPを獲得。さらに2003年には、松井秀喜選手がヤンキースに入団しました。彼らの活躍により、投手よりも打者のほうが脚光を浴びるようになったのです。
しかし、その流れを再び変えるキッカケが2007年に訪れました。松坂大輔投手が鳴り物入りでボストン・レッドソックスに入団したことです。そして松坂投手は、いきなり15勝をマーク。その年、ヤンキースに入団した井川慶投手は2勝に終わったものの、松坂効果で再び日本プロ野球界のエースがメジャーに挑戦するようになりました。
2008年、広島の黒田博樹投手がドジャースに、そして2009年には巨人の上原浩治投手がボルチモア・オリオールズ、中日の川上憲伸投手がアトランタ・ブレーブスに入団。球界のエースが続々とメジャーにやってきたのです。ただそれでも、2002年を上回るような成績は残せませんでした。2009年、4人のエース(松坂、黒田、上原、川上)が揃うものの、松坂投手は2008年の18勝から4勝へと大きく成績を落とし、黒田投手は8勝、そして川上投手も7勝と、思うように勝ち星を伸ばせませんでした。また、上原投手はケガの影響でわずか2勝に止まり、その後リリーフに転向。日本のエース4人が開幕から先発ローテーション入りしたものの、誰もふたケタ勝利を挙げることはできませんでした。
しかしながら2012年、ダルビッシュ投手のメジャー挑戦で、またも流れは変わりつつあります。ダルビッシュ投手がメジャー1年目で16勝を挙げ、新人日本人投手として最多勝利数を記録。そしてヤンキース移籍1年目の黒田投手が自己最多の16勝をマークしました。1シーズンで15勝以上の投手がふたりも誕生したのは、初めてのことです。さらに岩隈久志投手も、シーズン前半はリリーフに回されたものの、7月以降、先発ローテーションに入ると9勝をマーク。フルシーズンで先発だったなら15勝ぐらい挙げていたでしょう。そのような良い流れを経て、2013年、新しいシーズンを迎えることになりました。
今シーズン、彼らは開幕から素晴らしいスタートを切っています。しかも、3人とも「先発2番手」という地位を獲得し、開幕2試合目の先発投手に指名されました。ダルビッシュ投手は実質的にエース扱いですし、黒田投手と岩隈投手も、CC・サバシア(ヤンキース)やフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)というメジャー最高の大エースに次ぐポジション。他のチームならエースと呼ばれてもおかしくないでしょう。
過去の歴史を振り返ると、ふたケタ勝利の先発トリオが誕生したのは、1999年と2002年の2回だけ。そしてトリオが挙げた合計勝利数の過去最高は、2002年の43勝です(野茂=16勝、石井=14勝、大家=13勝)。今シーズンのダルビッシュ投手、黒田投手、岩隈投手の投球を見ていると、それを上回ることは十分可能だと思います。11年ぶりとなる「ふたケタ勝利投手トリオ」の誕生なるか、そして3人で「合計43勝以上」を挙げることができるのか――。彼ら3人の今後のピッチングにぜひ注目してください。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130502-00000304-sportiva-baseより




