タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア 転勤するとしたらどこが良い? つづき
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さらに、日本では誰もが身につけている「日本人的な働き方」がアドバンテージになる場合もある。
「インドネシア、ベトナムの駐在企業は未だに日本企業の古い体質を引きずってる場合が多く、たとえ三か国語ができてプログラミングが出来るような外国人がいたとしても、残業もいとわない働きぶりや、取引先との夜の付き合いなどをナチュラルにこなせる日本人のほうが求めらるポジションもあります。特に社長が根性論者だった場合、そういう人材は外国人よりも重宝される可能性が高いですね。それが幸せかどうかは別ですが。」
一方、当然ながら現地企業ではこうした『日本人としての付加価値』は売りにはならず、純粋な実力のみが求められるためハードルが高い。
「いずれにしろ、企業から見る人材としての評価点は、結局は足し算。英語のみならず現地語ができる、営業力もしくは技術力がある、そこにプラス『日本人的働き方』ができる……といった総和が評価に繋がるということです」
では実際に、どの国が狙い目なのか?
森山氏によると、ASEAN内の国々は下記の3グループに分けられるという。
(1)香港、シンガポール
(2)タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム
(3)インド、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、ラオス
(1)は日本人的付加価値は通用しないポジションが多く、個人の職能のみで勝負せざるをえないため、最低でも3年以上の勤務経験と、それに見合ったスキルが必要となる。
(2)の長所はバランス。現在伸び盛りで、日本企業が次々と参入しているので求人数が非常に多く、シンガポール・香港よりも給料は安いが、求められる能力も低い場合が多い。物価(特に家賃)も安く、(3)と比べると、給料が高いorビザが降りやすい。
(3)は進出企業が少なく、(2)ほど高い給料は望めないが、今後急成長の可能性があるため、修行地には適している。フェーズとしては起業に向いている。
「ただ最近、インドやカンボジア、ベトナムの首都ハノイも需要が増えていると聞いています。一般企業もラーメン屋とかも。首都から数十分離れたとこに工場地帯があって、そういうとこの仕事は日本人にとっても人気がないので入りやすかったりする」
ただし、日本では想定できないリスクも多いことを覚悟しなければならない。現地の風習やルールを知らないために現地人とトラブルになったり、大気汚染で病気になってすぐに帰国という例も……。それらを理解した上で、「行ってみてから考える」といったポジティブ思考が出来る人が向いているという。
「アジアの景気上昇がいつまで持つかは不明ですが、10年前、世界の今の様子を予想できた人がいないように、変化の激しいアジアの10年後を予測できる人もいない。僕としては少なくとも向こう数年は大丈夫だと見ています。その数年の中で次なるチャンスに挑戦する気概のある人には『いつ行くの? 今でしょ!』と言いたいですね」
このままくすぶり続けるなら、海外に可能性を見出す……というのも、これからの選択肢の一つかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130501-00431483-sspa-sociより




