館林「つつじが岡公園」<国の名勝、館林市の「県立つつじが岡公園」花が咲かず・・・
館林「つつじが岡公園」 見頃のはずが…ツツジ2分咲き 群馬
■地元落胆、観光客から苦情も
国の名勝、館林市の「県立つつじが岡公園」のツツジが全体の2割しか開花しない異変が起きている。猛暑や菌類との関連が考えられるが原因は不明。大型連休に満開を期待した観光客らをがっかりさせている。(大橋拓史)
同園は、約5ヘクタールの敷地に推定樹齢800年のヤマツツジをはじめとする50余種のツツジ約1万株が植えられている。見頃を迎えるこの時期は「山が燃えるよう」と形容される美しさを求めて、全国から観光客が訪れる。
ところが今年は違った。昨夏まではついていた花芽(つぼみ)が2月頃、多くの古木でなくなり、一部にしか付いていないことに市職員が気付いた。その後も育たず、ツツジは4日現在で「2分咲き」(市花のまち観光課)のまま。花芽が付いていないため、今後開花する見込みもない。
指定管理者として公園を管理する市は、この時期限定で入園料を徴収し、管理費に充ててきた。今年も300円を徴収。満開時は600円とする計画だった。掲示などで説明しているが、知らずに入った観光客から「がっかりした」「緑ばっかり」などの苦情が相次いでいる。
毎年訪れているという人も、「満開になれば本当にきれいなのに…。これでは寂しいですね」とこぼした。
最盛期の平成9年には期間中、約31万人が同園を訪れたが、一昨年は東日本大震災の影響で約11万人、昨年は悪天候で約10万人と過去最低を更新した。
「今年こそは」と反転攻勢で臨んだ矢先の異変。1日の入場者数は6288人で前年比で約3900人も減少した。市は「昨年より1割近く減るのでは」と見込んでいる。
先月25日には、市が研究者や樹木医ら8人による対策会議を開催。夏の猛暑、古木の一部で寄生が確認された腐朽菌「チャアナタケモドキ」の影響などが指摘されたが、結論には至らなかった。
市は「因果関係を特定するには専門研究機関での調査が必要。市としては経過観察を行い樹勢回復に努めたい」と説明している。
公園近くで土産物店を営む女性は「60年以上ここで営業しているが、こんなに咲かなかったのは初めて。遠くから足を運んでくれたお客さんには本当に申し訳なくて…」と嘆く。
「上毛かるた」で「花山公園 つつじの名所」と詠まれる名所の異変に、別の土産物店主は「ここまで咲かないのでは『葉山公園』だよ」と天を仰いだ。




