山形イベントニュース<酒田まつり
酒田港が北前船でにぎわった江戸時代から一度も休まず続けられてきたのが、例年5月19〜21日に開催される「酒田まつり」です。江戸時代中期には天にそびえる高さの山鉾(やまほこ)が山車行列の主役を務め、町単位で大きさや豪華さを競い合い、高さは21mに達していたとか。しかし、電気の普及による電線が巡行の障害になって1900年代初めに姿を消してしまったのです。
まつり創始400周年を目前にした2008(平成20)年、かつてのにぎわいを取り戻そうと酒田青年会議所のメンバーが立ち上がりました。古い文献を当たったり、ねぶたの本場・青森の五所川原からも製作のアドバイスを受けたり、すべてにおいて手探り状態でのスタートだったそうです。人手や時間などの管理、関係各所への調整など、ひとつひとつ難題を乗り越えながらも見事に立て山鉾は復活を遂げました。翌年にはまつりのメインである山車行列にも参加し、町を練り歩く立て山鉾の姿に市民たちは酔いしれたのです。新しく「山鉾夜まつり」も行われ、ライトアップされた立て山鉾は色鮮やかで迫力があり、まつりの歴史に新たな1ページを刻みました。中学生らによるミニ山鉾づくりなど町をあげて演出して、活気あふれるかつてのにぎわいを取り戻しつつあります。
かつての繁栄を色濃く残す文化が存在し、人々の暮らしや心に脈々と受け継がれています。古きよきものを継承しながらも新しい風を取り入れる姿勢は、湊町ならではの気風かもしれません。華やかなりし時代に思いを馳せながら、湊町酒田を歩いてみませんか。
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酒田まつりに新山鉾、光陵高が制作中 生徒会中心に7部活が協力 2013/04/27
5月19日に開幕する酒田まつりに新たな山鉾(やまぼこ)が登場する。昨年4月に開校した酒田光陵高(中山英行校長)の生徒らが、同校の特色を出した山鉾「光彩鉾」を制作中だ。生徒会執行部を中心に美術部やメカニカル技術部、ボランティア部など七つの部活動がそれぞれ作業を分担し合い、5月上旬までの完成を目指している。
デザインのコンセプトは校名などから「光」と「音」。前面は大理石模様をバックに、同校の前身である酒田商業、酒田工業、酒田北、酒田中央の4高校の校章と、市の花であるトビシマカンゾウが描かれる。背面には同校の校訓の「進取創造」を書道部が書くという。高さは土台を含めて約3メートルになる予定で、デザインは美術部3年の吉原野乃花さん(17)が担当した。
作業は4月上旬にスタート。これまで多くの山鉾を制作してきた酒田青年会議所の会員がほぼ毎日、同校を訪れて指導している。土台の組み立てはメカニカル技術部や環境エネルギー技術部、針金に紙を貼る作業はボランティア部が担当するなど、分業体制で進める。
26日現在、山鉾本体の骨格は完成し、電装品の取り付けと、紙に下絵を描く作業を同時進行中。今後、美術部が絵を描く。




